1.概況
目次
12/3 日中足
12/3 先物
2.テクニカル
短期波動 | 上げ ↑ 70日 (8/20起点) |
目先トレンド | 下げ ↓ 12日 (11/16起点) |
直近値幅 | 2372円 (11/16起点) |
均衡線 | 29180円 付近 |
安値圧力線 | 28440円 付近 |
UOS | 37.6% ↑ |
テクニカルを見ますと、目先下げトレンドは12営業日目を経過、2営業日振りにIR安値の更新、直近の値幅は2372円迄拡大しています。UOSは上昇、37.6%となっています。
3.相場雑感
先週のNK値動きは、週初め月曜高く始まり週高値を付けましたが、翌火曜に大陰線の値幅900円超の大下げとなりました。その後週中水曜から週末に掛けて安値圏にて推移し、金曜に週安値を更新しましたがやや値を戻して引けています。NYダウを見ますと、こちらも週初め月曜高く始まり、週中水曜迄大下げとなり週安値を付けましたが、翌木曜に値を戻し金曜にはその水準を維持して引けています。
先週末に発表された注目の米国雇用統計は、新規雇用者数は市場予想の55万人増を下回る21万人増に減速となり失望となる一方、失業率は市場予想を大幅に上回る改善を見せ4.2%となりました。これを受け、12月に実施のFOMCにおいてテーパリングの加速が決定される公算が大きいとの見方が大勢を占める様になりました。また、失業率の低下が米国の景気の過熱を示しているとの見方もあり、この事もテーパリングの加速を示唆しているものと思われます。
米国市場は金融緩和により史上最高値を更新し続け、オミクロン株の出現にも動揺は小さく強さを保って来ており、いわば金融緩和中毒にあると言えます。しかしながら、ここへ来て景気過熱、インフレの進行とテーパリング加速を示唆する内容が頭を擡げ、これが緩和中毒の劇薬解毒剤となる可能性が高いものと思われます。
翻って相場ですが、NK、NY共に一旦下げが一服した様に見えます。只、上述しております様にNYの下げはこれからでテーパリングを織り込む迄下げが続くものと思われます。よって目先は反発が有るかもですが、大勢は下げ相場となるものと思われますので、戻り売り目線にて臨むのが良いと思います。