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高下の本は作の善悪の事

2015/12/20 21:33:37

テーマ:現代訳 宗久翁秘録

 

本日は、現代訳宗久翁秘録 第81節「高下の本は作の善悪の事」をご紹介致します。

 

1.原文

作の善悪、高下の本なり。其年年、九州、上方、当地、近国並びに古米等多少の考、第一なり。三位の伝と雖も、高下を知る術にあらず、三位の節に至って、何等の事出来て、可上の節を知るの術なり、深く考ふ可き者なり。

 

 2.現代訳

作柄の良し悪しは相場の基本である。その年年の九州、上方、当地、近隣諸国の稲の作柄とそれに古米の多少を考える事が第一である。三位の秘伝といえども高安を知る術ではない。三位の節(天井の位置、底の位置、中値の位置)に到って、何らかのことが出来して上昇への転機を知るの術である。この点を深く考えて用いるがよい。

 

3.私の解釈

 

 

この節では、相場の高下の根源について説かれています。

 

当時は米相場ですので、全国の作柄の良し悪し、及び古米の多少により、左右されるものですが、私がこの節にて注目したい所は高下の根源では無く、「三位の伝と雖も、高下を知る術にあらず、三位の節に至って、何等の事出来て、可上の節を知るの術なり」にあります。

 

高下を知る術にあらず、可上の節を知るの術、と言うことは、三位の伝はテクニカルであると読み解く事が出来ると考えます。また、三位の節に到ってとは、私は「相場の水準、風、人気」の事であると考えれば(現代訳とは異なりますが)、その時々の相場に合わせたテクニカルにて、上げ転換となる時期を割り出す手法の事であると思います。

 

その一つとして、「二つ仕舞、三つ十分、四つ転じの事」があり、これは、下げ相場の値動きイメージした見様の事で、私は3段下げとして捉えています。テクニカルを磨けば、確率的に次の相場が見えて来る、そう感じさせる節であると思います。