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下相場利運心得方の事

2015/01/15 19:42:15

テーマ:現代訳 宗久翁秘録

 

本日は、現代訳宗久翁秘録 第45節 「下げ相場利運心得方の事」 をご紹介致します。
 

1.原文

下相場にて利運落引きの節、繋ぎになる時は、早速買返す者なり。十分致さず落引不極先に、買返す事第一なり。上相場とは大違なり。二ツ仕舞、三ツ十分、四ツ転じ、是下の駆引第一の伝なり。

 

2.現代訳


下げ相場で利運に乗る者は、下げの過程での戻りで買い方が建玉を引かず、更に追い敷きを差して相場を繋いでくる時には、即座に買戻し手仕舞うものである。深追いをせず、大底を打つ前に手仕舞う事が第一である。この点が上げ相場とは大きく異なる。


二回目の追い敷きで利食いに入り、三回目で全て手仕舞い、四回目でドテン買いに転ずる。これが下げ相場の戦術の第一の秘伝である。

 

3.私の解釈


当節では、「下げ相場」で、利が乗った時の心構えについて説かれています。
  
上げ相場の場合、上値をブレイクした際には更に買いを入れても良いと言う意味に対し、下げ相場では、下げが極まる前に売り玉を手早に手仕舞いするべきと説かれています。

その心は、上げ相場と下げ相場のスピードの違いにあるものと思います。

上げ相場が新規の買い方増加に伴い、じわじわ上がるのに対し、下げ相場は買い方の投げが更なる投下げを呼ぶ、急落となる事が多く、その投げが出きった後には、強い売り方は居なくなり、後は上げるだけとなってしまう事にあるものと考えます。
 
また、下げ相場の駆引きとして、二つ仕舞、三つ十分、四つ転じと説かれていますが、三位(相場の水準、風、人気)を考え、三つ十分(買い方の投げが極まる時)に至る前、二つ目までに手仕舞いをすべきと説かれています。

私は、この教えを3段下げに見立て、反発のポイントを見極める材料としています。

 

参考  第44節  「上げ相場にて利運心得方の事」