トップページ > 現代訳 宗久翁秘録 > 二つ仕舞、三つ十分、四つ転じの事

二つ仕舞、三つ十分、四つ転じの事

2014/07/31 20:39:49

テーマ:現代訳 宗久翁秘録

 
本日は、現代訳宗久翁秘録 第14節 「二つ仕舞、三つ十分、四つ転じ」をご紹介致します。

 

1.原文

右天井直段後の下げ相場は、五六ヶ月の間、一ヶ月に十俵より三四十俵、毎月定めて下る者なり。然れども、其の時の模様にて、三ヶ月下げ、四ケ月目上がることあり、又五ヶ月目より下がることもあり、六ヶ月皆下ることもあり。此の事は天井直段出で、五六日十日計りの内、右並び直段にても、亦少々安くとも売り付くべし。其月末に、二三十俵決して下るなり。又其次の朔日より十日頃迄に、五六俵十俵方も前月の安値より上る時は、其月末に二三十俵下るなり。朔日より四五日の間専ら心掛け、若し商不出ば、十日後、廿日過迄売るべし。又次月の朔日より四五日頃までか十日頃迄も、前月の安値同様、又又五六俵十俵方も下る時は、決して其の月末却って上る者なり。此の事を能々心得べし。二つ仕舞い、三つ十分、四つ転じ、三位の秘伝なり。

 

此の心は、天井月より二三ヶ月は慥かに下るなり。四ヶ月目は、品に寄り上ることあり、危し売り方すべからずと云うことなり。

 

以下略

 

2.現代訳

この天井値段が出た後の下げ相場は、五六ヶ月の間、一ヶ月に十俵から三四十俵毎月決まって下るものである。しかし、下げ方はその時の状況によりまちまちで、三ヶ月下げて四ヶ月目に上る事も、また五ヶ月目から下げる事もあり、六か月間下げ続ける事もある。従って、天井値段が出た後、五六日から十日程度の間に、先の天井値段に近い値段でも、或は少々安くでも売るべきである。月末には二三十俵必ず下るものである。又次の月の1日から10日頃まで五六俵から十俵ほど前月の安値から上る時は、その月末に二三十表反落する。1日から4、5日の間はこの事を専ら心掛け、若し商いが薄ければ10日から20日過ぎまで売りが良い。

 

又次の月の1日から4~5日頃から10日頃まで、前月の安値か、それよりも五~六俵から十俵下る時は、必ず月末に反騰する。此の事を良く心掛けるべきである。二回目の追証で手仕舞いし、三回目で全て利食い、四回目で途転する、これが三位の秘伝である。

 

これは、天井月から2~3か月は確かにさがるが、4か月目には場合によって上る事もある。売り方には危険性があるので、売るべきでは無いと言う事である。

 

以下略

 

3.私の解釈

この節は、1年の内の大天井を付けた後の波動について説かれています。

 

天井月から、2~3か月は確かに下るが、その後は状況により異なり、その見方として、月初に高ければ月末に下り、逆に月初に安ければ月末に反騰すると有りますが、この値動きをチャートに置き換えれば、判り易いと思います。

 

月初(週初、日中)に高く寄り付いた場合でも、その高値が天井高値を超えない限り、下げトレンド中の戻り高値であり、売り方に付くべきで、逆に、月初(週初、日中)に安く寄り付けば、売られ過ぎの反動で反騰すると言う事だと思います。

 
また、状況により異なるの事の見様として、「二つ仕舞、三つ十分、四つ転じ、三位の秘伝なり。」とありますが、これは、三位即ち、相場の水準、風(材料)、人気の状況により、値動きが異なるので、確かに下る二つ、三つの内に売り玉の返済をし、品により上る事のある相場をじっくり観察、底値を確認して途転すべき言う意味だと思います。

 
現代の相場でも、自分の売買対象期間のチャートに置き換えイメージすれば、判りやすいと思います。