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大高下過、通ひ相場の事

2014/09/26 18:44:09

テーマ:現代訳 宗久翁秘録

 

本日は、現代訳宗久翁秘録、第29節、「大高下過、通ひ相場の事」をご紹介致します。

 

1.原文

大高下も過ぎ、天井直段後相場持合、上か下か見合せの時、何となく上方相場杯含み、少々景気付候時は、人々買気に成り、騒立程上る者なり。其節決して売場なり。是は通ひ相場にて、上ては下げ、下げては上げ、過分の高下も無く、幾度も通ふ者也。右人気と通ひの相場に心動かさず、天井と底をとを考ふること第一なり。但し、大高下も無く、底にて保合い、自然と起き上る米は、売らざる者なり、段々買重ぬる者なり。是は通ひ相場には無之、自然と起き上る相場なり。

 

2.現代訳

大きな高下が有って、天井を付けた後、相場が保ち合っていて上げか下げか見当を付きかねる時は、何と言うほどの事も無く、上方相場などを織り込んでいるが、多少とも勢いがついている時は人々が買いに走り、騒然と成る程上がるものである。こうした場合は必ず売場である。

これは往来相場なのであって、上げては下げ、下げては上げの繰り返しで上げ過ぎる事も下げ過ぎる事も無く幾度も往来するものである。この相場では人気や相場の動きに心を動かさず、天底を考える事が先ず第一である。

但し、大きな高下も無く底値で保ち合った後、自然に起上る米は売るべきで無く、だんだんと買い上がっていく行くべきである。これは往来相場では無く、自然に起上る相場である。

 

3.私の解釈

この節では、大高下(天井、底)を付けた」後のBOX相場見様について説かれています。

 

天底を付けた後、保ち合いをブレイクしたと思って買い(売り)を入れたくなる時、相場に参加する人々が皆同じ方向を見出し、そういう時は得てして逆の動きをするもので、

BOX相場の天底を考える際には、三位(相場の水準、風、人気)の内、人気と値動きには心を囚われず、水準を考え判断すべきと言う意味であると思います。

 

自然と起上る相場は、BOX相場では無くブレイクを重ねながら上値を追う相場で、これは私の解釈では、三位に加え、日柄も十分経過し、反転に至るものではと思います。よって、私は日柄を最重視したテクニカル派の立場を取っており、日々チャートの分析を実施しているものです。