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上相場にて利運心得方の事

2015/01/08 18:02:49

テーマ:現代訳 宗久翁秘録

 

本日は、現代訳宗久翁秘録 第44節 「上相場にて利運心得方の事」 をご紹介致します。
 

1.原文

上相場にて、利運落引きの節、底値を考え買返ざる者なり。底の買落にならば、尚尚買重ねてもよきなり。百俵上げを考へ、上げかかる米は二落位落る者故、此処考へ取留る者なり。夫共に、百俵上げ近き時は、早速取〆る者は取〆る事第一なり。

 

2.現代訳


上げ相場で利運に乗る者は底値の見込を立てているので、押し目を売るような事はしない。底値で買ったものならば、押し目で益々買い重ねてよい。百俵上げの見込める相場では二度くらいの押しを入れるものだから、ここをよく考えてする。また、百俵上げが近い時は、さっさと利食いするものは利食いしておく事が第一である。

 

3.私の解釈


この節、及び次節では、「上げ相場」と「下げ相場」での利が乗った時の心構えについて説かれています。

私の解釈では、上記現代訳とは多少異なりますので、それを書いてみようと思います。

上げ相場にて、利運に乗り、売り方に追証が掛かった時、底値を考えて買い返すべきでは無い。底値での買いにて売り方に追証がが掛かった時は、更に買い増ししても良いものである。百俵上げを的に上げ掛かる相場は、2度くらい売り方に追証が掛かるものであり、この事を考えて利食いすべきである。と同時に、百俵上げ間近になると、直ぐに利食い出来る時に利食いしておく事が第一である。

内容的には、決定的に変わるものでは有りませんが、私としましては、上げ相場にて上値をブレイクした場合は、更に買いを入れても良いと言う意味であると考えています。
 
上げ相場は、俗に言うロングポジションであり、文字通り長く持って利を伸ばすポジションです。それを考えると、この解釈にすべきであるとの結論に至りました。

では、下げ相場ではどうでしょうか?
次回にご紹介致します。